2005年07月07日

日本メディアが煽る抗日キャンペーン 北京市民の半数は「七七事変」がいつか知らない

4月の反日デモに対する世界の冷淡な反応を受け、当初の予定よりは幾分穏やかな「七七事変」の日となった感があるのですが、何故か日本のメディアは抗日キャンペーンを盛り上げたいようですね。

盧溝橋の抗日記念館再開 愛国宣伝が本格化(YAHOO!トピックス:共同通信)

<引用>
日中戦争の発端となった1937年の盧溝橋事件から68年の7日、北京市郊外の盧溝橋にある「中国人民抗日戦争記念館」が全面改修を終えて再開した。旧日本軍による残虐行為の写真などを多数展示する一方、4月の日中首脳会談で胡錦濤国家主席と小泉純一郎首相が握手する写真なども加え、胡政権の対日関係での未来志向も示唆する展示内容となっている。


「愛国宣伝が本格化」…というか、中央にとっては抗日記念館の整備はデフォルトですから特に声高に喧伝する内容でもありません。あまた有る記念館の再開など一般人民の皆さんは「あ、そう」ぐらいな反応だと思います。確かに今年はメモリアルデイに合わせた行事が例年よりは多いと思いますが、日頃の日帝ネタの充実度はみるみる減っているように感じます。

日本人からみればうんざりするほど抗日勝利記念サイトや特集ページは沢山ありますが、それでも今年は例年に比べると画像の種類が圧倒的に少ない。いつもなら大戦時のものかどうかも分からない惨殺死体画像をこれでもかこれでもかとTOPページに載せるし、新浪網の掲示板や愛国連合の活動でも煽るはず。今年はメディアに載るのは専門家による分析コラムがほとんどで、闇雲に憎悪を煽るものはあんまり有りません。街中や農村で盛り上がる抗日機運の情報も少ないし、ハッキリ言ってぜんぜん盛り上がってねぇじゃん!と言った方がしっくり来るぐらいです。

中央にとっては3月の反国家分裂法や4月の反日デモの世界的な影響が予測を越えてしまったのを始め、今年はやることなすことが裏目に出てしまったようです。長年周到な準備をしてきたはずなのに、この状態は痛恨と言わざる終えないでしょう。と同時に、党内での責任問題が活発化するでしょうから、日本を始めとする周辺各国は対中外交については慌てず様子を見つつそれぞれの国益に添って判断して欲しいものです。


※繁体字表示です。
北京:半数の市民は「七七事変」がいつだったか知らない(雅虎香港明報)

<引用>
−中略− 北京晩報は無作為に1000数名の北京市民に電話アンケートを行った。その際、「『盧溝橋事変』の発生はいつですか?」という問いに56.5%の回答者だけが正確に「1937年7月7日」と答え、44.5%の回答者は期日をはっきり言えなかった。ただし、日時は誤解していても84.3%の回答者は「盧溝橋事変」は盧溝橋で日本の侵略攻撃に中国軍が抵抗した戦いのことを指すと正しく答えている。−中略−


半数が答えられるだけでもたいそう立派です。もし渋谷あたりでやってみたら正解率は3割を満たすかどうかも怪しい。20代以下は全滅でしょうね、多分。「〜中國軍隊在盧溝橋…」と、当時の「中国軍隊」を国民軍と書けないのが辛いところか。

有名な日本人は小泉、東条、山本五十六…中国の若者(読売新聞)

<引用>
中国の若者の間で「最も有名な日本人」は、小泉首相、東条英機元首相、山本五十六元帥の3人であることが、最新の世論調査で明らかになった。6日付の中国英字紙チャイナ・デーリーが報じた。大学生ら1657人から寄せられた対日意識調査の結果で、このうち約80%は日本人と会った経験がなく、60%以上が日本に対する認識は、報道やテレビ、インターネットを通じて培われたと回答した。3人となったのは、靖国神社参拝問題や抗日戦争60周年の愛国キャンペーンなどが反映されているものとみられる。また調査では、計52%が日本について「嫌い」「どちらかというと嫌い」と答え、「好き」「どちらかというと好き」は計10%に過ぎなかった。一方で「日本人と友達になりたい」は51%で、「なりたくない」(21%)を大きく上回った。


世界的に有名な日本人の東条英機と、なんと山本五十六元帥ですよ! もちろん、彼らにとってはネガティブなイメージなんでしょうが、もの凄い浸透度のおかげでなんだか嬉しくなってしまうのは問題ですね(苦笑。この調査に答えた大学生はみな質問の趣旨や回答の影響を分かった上で答えてますから、回答内容を鵜呑みにすることは出来ません。

それでも「日本人と友達になりたい」が51%と出たあたりに狙いとは別の素直な気分を感じる事ができます。なんたって彼ら大学生は一種のエリート、日本人のみならず海外との繋がりを持ちたいと願い実行する力があるわけで、この世代が海外との接触を密にするようになると、いくら中央がコントロールしても中国の世論がドラスティックに変わるのかもしれません。
posted by DHS at 17:19| Comment(0) | TrackBack(1) | :調査モノ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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