2006年10月23日

偉大なり!長征精神 「不屈不撓、艱苦奮鬥、英勇無畏」は民族の優秀な伝統文化だ。

昨日の長征70周年記念イベントでの胡錦濤講話をもって、「長征キャンペーン」はひと段落付きそうです。


調和社会構築は「新長征」=70周年で党の正当性強調−中国主席(YAHOO!トピックス-時事通信)

<引用>
中国の胡錦濤国家主席は22日、1936年10月まで約2年間続いた共産党の北方への大行軍「長征」完了から70周年を迎え、北京の人民大会堂で開かれた記念式典で演説した。苦難の道のりを党員の奮闘で乗り越えた長征は現在もまだ続いているとの認識を示した上で、胡指導部が最重要課題に掲げる「調和社会構築」は「新長征の途上にある」として、党員らに団結を呼び掛けた。


「〜苦難の道のりを党員の奮闘で乗り越えた〜」とは、言いも言ったり。まともな神経の有る内地の歴史家さんたちはさぞや赤面していることでしょう。まぁ、飽くまでも党員らに団結を求めるワケですから、これで全然結構なんですけどね。


自らのスローガンに酔ってしまっているということでもないでしょうが、ダメ押しで世論調査なんかもしてしまったようです。


※繁体字表示です。
世論調査は現代青年が長征精神が巨大な財産だと思っていることを明らかに示す(新華網)

<引用>
近日、中国青年報社会調査センターは新浪ネットのニュースセンターと共同でひとつのネット調査を実施した。そのうち74.0%の人が“長征精神”は70年前の紅軍の長征は私たち残された最大の財産だと思っている。3499人が参加した調査の中で、72.4%の人は、現段階でも引き続き発揚する長征精神に値するのは「一致団結して刻苦奮闘する」だとし、64.8%の人は「困難を恐れず」と思っている。


いやいや、立派なものです。思想教育が行き届いているなぁと感心しますが、なんでも網友たちが得ている長征の知識の元は「“影視、文學、藝術作品”(77.2%)と“中小學課本”(58.2%)」ということで、最早学校教育以上にエンターテインメントが重要な役割を担っていることが分かります。

その上、試験で点数を取るために丸暗記になり易い学校教育に比べ、叙情的に当時の背景や心境を感じ取れる「映画、テレビドラマ」は半信半疑で見ている人にも効果的、と党の校原副教育長王瑞璞さんのお墨付きまで得ているようです。

この王さんが更に「其實,長征所反映出來的不屈不撓、艱苦奮鬥、英勇無畏等精神已經積淀為中華民族的優秀文化傳統。」と訳す必要も無いほど見事に畳み掛けています。

こんな風な民族発揚や国威発揚の言葉は口にしているうちにアドレナリンが出てくるのか、言い続ければ言い続けるほど気持ち良くなってくるようですね。

中華の市民以外も皆こういう風に「長征」を見てくれれば、どんなにか党も楽が出来るでしょう。仮にそんなことに成った日には、内地の知識人歴史家の命日となってしまうかもしれません。

この捩れたギャップを無理やりにでも維持して行くことこそ、「和諧社会」の達成への近道と信じるしかないのでしょうか。。。
posted by DHS at 23:58| Comment(0) | TrackBack(0) | 中国/香港/台灣 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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