2006年09月10日

金獅子奨受賞も悩ましい:中央批准をかいくぐった賈樟柯(ジャ・ジャンクー)『三峡好人』

連日、日本映画が好反応!と浮かれていたヴェネチアも、結果を見れば成長著しい大陸映画に栄冠が持ち込まれたようです。


金獅子賞に中国作品「三峡好人」…ベネチア国際映画祭(YAHOO!トピックス-読売新聞)

<引用>
先月30日からイタリア北部で開かれていた第63回ベネチア国際映画祭は9日夜(日本時間10日未明)、授賞式が行われ、コンペティション部門最高賞の金獅子賞には、サプライズ出品されたジャ・ジャクー監督の中国映画「三峡好人」を選んだ。



さぞかし気分の良いことでしょう!




スタイリッシュな映像スタイルが評判だった大陸の第三世代・賈樟柯(ジァ・ヂァンクァ)。既に各国の有名映画祭での受賞経験もある中堅どころですが、過去何度か体制批判的なテーマを取り上げたこともあり、中央が積極的に担ぎたい作家ではないので、内地報道ではニュースを大きく取り上げつつも評論は少なめで、受賞の事実だけを配信している状態です。同じくご当地作品が完全スルーとなってしまった香港メディアもヴェネチアの詳細記事はまだなので、明日もチェックしてみます。





日本と同じように、蔡明亮の『黒眼圈』の上映反応に「すわ!こりゃあ受賞もあるかも!?」と盛り上っていた台湾メディアも、受賞結果を知らせる報道は日本と同様なものになっております。


※繁体字表示です。
蔡明亮「獅子」を逃す 観衆の感嘆と審査員では好みが異なる。(蕃薯藤)

<引用>
国際的な映画の指標とも言えるベネチア映画祭で本日(10日)未明に授賞式典が行われたが、結果は依然として喜ぶものあれば憂えるものもあり、あれだけの喝采を受けた蔡明亮(ツァイ・ミンリャン)の『黒眼圈』も意外なことに落選した。蔡明亮は残念そうに、たとえ観衆が好きな映画だとしても、同じく審査員団の愛顧を獲得するとは限りませんと表した。また、大陸の賈樟柯(ジャ・ジャンクー)監督が順調に『三峡好人』で金獅子賞の座を持ち帰った。


日本とは比べ物にならないくらい残念だった様子。それだけ現地での評判も良かったのでしょう。結果的には、同じ華人作家でもあり体制批判的な部分もあって共感できる賈樟柯の受賞を<順利>と表現しているくらいですから、充分にお祝い気分なのでしょうが。
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